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ケンブリッジ大学クレアホール 夏季Visiting Students研修報告

2012年度レポート 工学系研究科 建築学専攻 修士課程1年 周カン

2週間のサマースクールでは、とても充実した楽しい生活を過ごすことができた。ここでは、ケンブリッジでの勉強と生活を紹介したい。

サマースクールの始まり

  • 2012zhou01
  • 3日にケンブリッジ・クレアホールに到着したので、その週末を利用してケンブリッジを回った。ここは小さい町なので、日本とは違って、スーパーやお店はほとんど街の中心にあり、住宅地、カレッジ、博物館なども街の中心にある。風景はとても美しかった。
    5日にサマースクールの手続きをして、学生ハンドブック、レクチャーのスケジュールとキャンパスインターネットのアカウントをもらった。その日の夜、サマースクールの担当者からスピーチがあった。

    今回のサマースクールに参加したメンバーは41の国から来た様々な年齢層、職業の人たちだった。「違う文化の人達と出会って話す貴重なチャンスなので、是非沢山の友達を作ってください。そうするとこれから先、40年のバケーションの行き先が決まりますよ。」と紹介があり、それはサマースクールの大きな魅力のひとつだった。

ケンブリッジ・サマースクールのレクチャー

今回のサマースクールで2つのレクチャーに参加した。事前に申し込んだレクチャーだが、サマースクール開始後2、3週間であれば、他のレクチャーに変更が出来る。

サマースクール:受講科目その① D07.The sciences in the ancient world

これは古代ギリシャの科学と哲学に関する授業だった。担当のPiers教授は典型的なイギリス人で、彼のユーモアもイギリス式だった。レクチャーの中で、Piers教授の古代ギリシャ人の行動と考えを現代の若い人と類比して説明する方法は分かりやすく、面白かった。
最初のレクチャーで、Piers教授は歴史について議論した。昔の正誤を判断する‘whig historiography’と違って、その年代のことを現代の価値観で判定しないのは今のやり方であるが、事実だけを議論するのは歴史研究家たちの原則である。それは私たちの研究領域でも参考になるだろう。
このレクチャーでは、古代エジプトと古代バビロンの科学を簡略に紹介し、早期の古代ギリシャから始まった。ギリシャの政治は、ギリシャの人々の考え及び哲学の発展と密接な関係がある。また、論理的な弁論の現れから、有名な弁論家と哲学家たちと彼らがどうやって世界を理解するかについても勉強した。古代の人たちの科学と天文学は想像より発達していた。

サマースクール:受講科目その② E01.The abnormal mind: an introduction to psychopathology

このクラスは恐らくケンブリッジのサマースクールの中で一番人気のクラスである。教授はおしゃれで面白い人だった。授業はみんなで質問に答えながら進む形式だった。異常心理が実は「異常」ではなく、普通の人にもよくある心理的な問題の深まった現象であることを学び、また、うつ病、焦慮、自閉症についても議論したり、自分自身にも役に立つクラスであった。

教室の様子

ケンブリッジでの生活

サマースクールを受講している学生の為に催された活動がいくつかあった。

・授業の合間:朝の授業は30分の休憩がある。クラスメイトと広場のベンチで一緒にコーヒーを飲みながら会話を楽しんだ。
・サルサダンス:ケンブリッジでサルサダンスの教室がある。そこに学生たちが通い、サルサを練習していた。
・サマースクール
・ケーリパーティー:ケーリはイギリスの伝統的なダンスで、よく映画で見られる。サマースクールが主催したケーリパーティーで初めてこのダンスを体験した。演奏したバンドメンバーはケンブリッジのスタッフと教授だった。

  • コーヒーブレイク

  • サルサダンス

クロージングディナー

8月17日、サマースクールは終わりを迎えた。サマースクールに参加した他のメンバーと共にSelwyn Collegeでのフォーマルなクロージングディナーに参加した。
このダイニングホールで毎日ランチをしていたが、ハリーポッターに登場するダイニングホールの雰囲気ととても似ていた。
このクロージングディナーでは、クロージングのスピーチがあり、そして、サマースクール受講者に修了証が授与された。

  • クロージングディナー

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