進路

岡崎 善朗 (巌淵研究室)


okazaki

広島大学大学院修士課程終了後、富士写真フイルム(株)入社。インドやネパールでのボランティア活動後、オリンパス(株)入社、医療機器の研究開発に従事。2014年4月東京大学大学院工学系研究科先端学際工学専攻博士課程(イノベーターコース)に入学。
 

仕事中心の狭い視野が、全方位に広がった。

富士フイルムを退社後、2年半の海外放浪の際に障害者施設でボランティア活動を経験し、医療福祉に興味を持ちました。帰国後に医療機器の研究開発に携わりながら、 高額で専門的な医療を受けられない人たちの困難さを解決したいと考えていたところ、先端研のバリアフリー研究が先端技術を取り扱いながら社会実装を重視した研究を展開していると知り、門を叩きました。 先端研には、障害を持つ当事者のほか、工学系にも関わらず医師や心理学者、アーティストなどが所属し、ボーダレスな会話が飛び交っています。各分野の世界的な研究者からも直接学べます。 会社の仕事や社会の一面しか捉えられなくなっていた自分の狭い視野が、先端研の自由で多様な環境に身を置くことで大きく広がりました。 「人の空気を読むな」という言葉は今も胸に刻まれています。
博士論文のテーマは、エンジニアリングと医学(眼科)の学際領域です。PPP教育では自分の研究と近いけれど重ならない分野を選び、眼精疲労に関する実験心理学のプロポーザルを作成しました。 ここで心理学の指標の使い方を学び、博士論文にはその手法を取り入れました。海外の研究者と仕事をする際、PhD取得者の意見のほうが研究者としての意見が信頼されていると感じられる場面が何度かありました。 進学の動機は自分がやりたい研究を腰を据えて行うためでしたが、自由な環境で研究を楽しみながら学位を取得できたことに感謝しています。
これからは、病気や障害により日常生活で困っている課題を解決し、心に届く優しい技術の開発をしていきたい。 専門分野が異なる学生を指導してくださった担当の先生と、会社の業務を最大限に配慮してくれた会社の上司に感謝しています。