東京大学

専攻の特色

先導人材育成プログラム(PPP教育)

先端学際工学専攻では、「リーダーシップをとれる人材(先導人材)」の育成を目指し、これまでの一般的な講義形態のカリキュラムに加え、学生主導型カリキュラム、すなわち学生自身が能動的に講義に参加し「自己教育する力」をつけさせる「先導人材育成プログラム(I)」及び「同(II)」を開講しています。本プログラムでは、プロポーザルとプレゼンテーションの能力を培うことで、高いパフォーマンスをあげられる人材の育成を目指します。本プログラムを、proposal、presentation、performanceの頭文字をとって、PPP教育とよんでいます。

プロポーザル

「先導人材育成プログラム(I)-プロポーザル-」では、「研究企画書(プロポーザル)」を受講生が自ら書くことで、学生に自己の研究構想を論理立てて文章化する優れた技術と高い独創性・創造性を培ってもらいます。研究企画書は、学生自身が従事している研究トピック、またはその学生が所属している研究室で関連を持つ研究トピックを除外した内容の研究計画を創案し、文章化して提出します。

  • 先導人材育成プログラム

プレゼンテーション

「先導人材育成プログラム(II)-先端科学技術英語-」では、受講生に「英語でのプレゼンテーション能力」を培わせます。各受講生は自己研究の関連トピックを英語で説明し、質疑応答からディベートまで全て英語で行います。

科学にはコミュニケーション力が欠かせません。科学研究の目的は世のためになる知識を構築することです。何かを発見したり開発したりしても、その情報を他の科学者とシェアしなければ役に立つ事ができません。また、コミュニケーションには言語が必要であり、現在一番多く使用されている言語は英語です。もちろん機械翻訳は進歩しており、かなり頼りになりますが、日本語と英語は根本的に文章や説明の組み立てに違いがあり、日本語的な文をそのまま翻訳すると分かりにくい英語になります。例えば、日本語は説明を先にして、最後に結論を述べますが英語の場合は主張が先にきます。このような構造が文章、段落、論文の全体に現れると機械翻訳をしても英語的な説明にはなりません。そこで「先端科学技術英語」では書きたい文や発表したい内容の構造の把握からスタートして、単語や共起表現の調べ方まで応用言語学のツールの使い方をcognitive apprenticeshipのやり方で学べるようにしています。

(担当講師 野口 ジュディー 津多江)

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