東京大学
  1. ホーム
  2. ニュース
  3. 先端学際工学専攻D3のAnne-Claire EILER さんが「IEEE EDS Japan Chapter Student Award」を受賞されました

先端学際工学専攻D3のAnne-Claire EILER さんが「IEEE EDS Japan Chapter Student Award」を受賞されました

  • お知らせ

2021年3月22日

2020年12月12~18日に開催された「2020 IEEE International Electron Devices Meeting」(オンライン)での発表により、先端学際工学専攻3年の Anne-Claire EILER さんが、第19回 IEEE EDS Japan Joint Chapter Student Award を受賞されました。

IEEE EDS Japan Joint Chapterは、電子デバイス分野の発展を担う日本国内会員が、研究・開発の専門家としてより一層成長するための支援活動を行っています。EDS Japan Chapterは、学生研究者の学会活動を奨励し研究活動を活性化するために、Japan Chapter Student Awardを創設致しました。本賞は、日本国内の大学、大学院に所属する若い学生研究者のなかで、電子デバイス技術への貢献が優れて大きいと認められる方に授与されます。

受賞研究について

発表タイトル: 「生体細胞の電気生理学・電気化学的計測のための薄膜トランジスタ技術」
本研究は、生体細胞の活動電位や生化学反応を電気的に計測するための透明電極アレイを、薄膜トランジスタ(TFT)技術を用いて構築するものです。TFTによる電極アレイは、フラットパネル・ディスプレイにも用いられるように光学的に透明であり、大面積に高密度に配置可能です。この電極アレイを用いることで、例えば培養した心筋細胞が拍動する様子を倒立顕微鏡下で光学的に観察しつつ、その活動電位を計測可能にしました。また、同じTFT電極とAg/AgCl電極を併用したサイクリック・ボルタンメトリ等の電気計測も可能です。本研究により、培養細胞や組織、オルガノイド等の電気計測するLab-on-a-ChipをTFT電極アレイで実現可能であることを示しました。

受賞コメント

このたびは2020 IEEE International Electron Devices Meeting (IEDM) において、第19回 IEEE EDS Japan Joint Chapter Award をいただき大変光栄に存じます。 本研究の実現に向けて、貴重なご指導とご協力をいただいた指導教員のティクシェ三田アニエス先生をはじめ、共同研究者の皆様に心より感謝いたします。

ページの先頭へ戻る